保育士や幼稚園の先生は、子どもたちがなりたい職業の上位でもあり、
なんとなく就職したというよりは、資格をとってなりたい!と言って仕事に就いた人が多い職業。
そんな憧れの仕事ですが大変そうだというイメージ。
今回は現役保育士が、なぜ保育士が大変だと言われているのかについて
現場のリアルな声を届けていきたいと思います。
保育士の仕事何が大変?
保育の仕事は何が大変?
保育士が大変だと言われてる理由はたくさんありますが、1番は「責任の重さ」があります。
小さなこともを預かる仕事であるために、常に危険がないか気にしなくてはいけません。
けがが起きた際の責任は非常に重く、プレッシャーに感じる人も多いです。
具体的にどんなことが大変なのかその課題を10こ解説していきます。
子どもとの関わり方
子どもが大好きでこの仕事を選んだからも多いかもしれませんが、
みんながみんな素直で「保育園楽しい!」と思っているわけではありません。
登園を嫌がったり、楽しく遊ぶだけではなく、危ないことをしていたら指導したり、
ケンカの仲裁など「どう接すれば・・」と悩む場面はがたくさなります。
10年以上子どもたちと関わっていても悩むことがあるので
若い先生は特に関わり方が分からず、苦労することも。
メリハリが大事だよと言われてもどの程度なら危険なのか
明確なルールがないからこそ悩むこともありますが、みんな試行錯誤しながら少しずつ感覚をつかんでいけるものです。
これに関してはとにかく関わる!それが1番近道です。
人間関係
女の人が多い職場では、お互いに気を遣ったり、仲の良いグループが既に出来上がったりと、職場に必要なコミュニケーションや情報伝達がうまくいかないといったことが起こっている職場も少なくありません。
情報伝達がうまくいかないと、仕事が進まないという悪循環になりますので、円滑なコミュニケーションを図るための工夫が必要です。例えば、誰でも意見を言えるようにしたり、情報交換を密にしていくことで、トラブルを防ぎ、職場全体の雰囲気をよくすることができます。
保護者対応
同僚の人間関係はもちろん大切ですが、同じくらい大切なのが保護者との信頼関係。
保護者のなかには、子どもを心配する気持ちから、さまざまな要望や意見を伝えてくる方もいるでしょう。
保護者からの要望例
・子どもに怪我をさせないでほしい
・苦手な友だちと近づけないでほしい
・劇の役は○○にしほしい
自分だけでは対応できない内容もあるので、困ったら先輩の先生にすぐに相談するようにしましょう。
給料の低さ
保育士の平均給与は400万前後とされており、これは全職種の平均給与との差が30万ほどあります。
都心だと、平均給与が高くなる傾向があるため、就職先を決める際には場所も一つの目安にしてください。
労働時間・持ち帰り仕事の多さ
保育士は子どもと一緒に遊んだり、活動をするというイメージですが、実は事務仕事もたくさんあります。子どもがいる時間帯はなかなか事務的な仕事ができないので、子どもが帰ってから記録を書いたり、制作の準備をすることも。
それでも終わらずに持ち帰ったり、休日に仕事をしたりと困っている場合は、
先輩に相談したり、分担したりと負担を少しでも減らしていくよう工夫していく必要があります。
休憩時間がない
クラス担任を持っていると、休憩時間が給食の時間なんてことも。
給食だからといって休めるわけではありません。
危険がないか確認したり、食べさせてあげたりと、子どもたち一人ひとりの様子に気を配る必要があります。アレルギーや食べるペースにも個人差があるため、注意深く見守る必要があり、ゆっくり食事をすることが難しいことも。
休みが取れない
最近では、さまざまな働き方に対応するために、早朝から、遅くまで預かっている園もあります。
勤務先の園によっては、カレンダー通りの休みはあるものの、
人員不足の場合は、なかなか休みが取りにくいことも考えられます。
有休や病気で取りにくい場合、働きづらさを感じることもあるかもしれません。
行事への負担
行事にかかる時間や労力はとても大きいです。
練習や準備に時間がかかるので、子どもたちが自由に遊ぶ時間が減ってしまったり、
子どもたちの日常が変わってしまうことが保育現場でよくみられています。
保護者の方は行事を楽しみにしている方も多いので、無くしたくても無くせないというのが現状です。
効率化が進まない
保育業界では、なかなかIT化が進まず、アナログな方法が続いているのが現状です。
パソコンの動作に慣れていないという理由で導入されにくいよう。
悪い面だけでなく、隙間時間に作業ができたり、
手書きのお手紙には温かみがあったりという良さもあるため切り替えるのが難しくなっています。
手書きの手紙や、一人ひとりに向けた連絡ノートの作成により、
先生たちの事務作業の時間がさらに増え、負担が大きくなっています。
まとめ
まとめ
保育士は毎日子どもたちのちょっとした成長に触れることができたり
一緒に喜ぶことができるとても素敵な仕事です。
しかし、その反面とても忙しく、負担も大きいのが現実です。
保育そのものだけでなく、保護者との連絡や行事の準備記録の作成など
やらなければならないことがたくさんあります。
そんな中でも、子どもたちの成長に関われるというやりがいを感じながら、
毎日頑張っている保育士さんがたくさんいます。
もっと働きやすく、長く続けることができる仕事になれば、
現場の先生たちも子どもたちにもより良い場所になっていくはずです。
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