毎月行われている避難訓練。
災害があったときに安全に避難できるように必要不可欠な練習ですが、子どもたちが目的を理解していなかったり、
緊張感を持たず取り組んでいては意味がありません。
今回は、子どもたちにどうしたら、わかりやすく訓練の意味を知らせるコツや、
訓練の方法など効果的にするためのポイントを伝えていきます。
目的とねらい
子ども
子どもたちへの避難訓練の1番の目的は、安全に避難することです。
目的に向かうためには、保育者の指示をよく聞いて、子どもたち自身が避難訓練の大切さを感じることにあります。
実際の災害では、いつ、どこで、どのような災害が起こるか分からないので
子どもたちがどのような行動をとると自分の身を守ることができるのか意識できるようにしましょう。
保育者
保育者としてのねらいは、
①子どもたちが安全に避難できるように適切な指示を
②災害時に避難する手順を確認する
③実際に訓練を行なって問題点があれば改善する
というのが挙げられます。
子どもたちがパニックにならないように、事前に伝えたり安心して訓練にのぞめるようにしていきたいですね。
安全に全員を避難させるためには伝えることを完結に大切なことが全員に伝わるようにしましょう。
災害別の対応法
あらゆる災害に的確に対応するためには、災害別の訓練が必要となってきます。
災害ごとに起こり得ることを想定し、準備が欠かせません。
地震
日本はとても地震が多い国です。二次災害にも気をつけて避難できるようにしましょう。
①地震が起きたとき
・机の下に隠れてあたまを守る
・揺れがおさまるまで待機する
②揺れがおさまったら
・避難経路を確認して、窓は全開にする
・子どもたちに防災頭巾を被せ、避難開始(ガラスの破片などで怪我をしないように上靴を履いたまま)
・人数を確認し、避難開始
③避難誘導
・安全な場所に避難させる(周りに木や建物がないところ)
・全員避難できたか確認
火事
どこで火事が起きたかによって避難経路が変わってくるので様々な火事を想定して避難訓練をしていきましょう
①火事が発生したとき
・どこで火事が起きているか確認する
・ハンカチで口元を覆い、低い姿勢で移動して煙を吸わないようにする
・頭を守るため防災頭巾を被る
・燃え広がらないように窓は閉めておく
②避難誘導
・火事から遠い場所を選んで避難する
・怪我をしないように上靴は履いたまま避難する
・全員避難できたか確認
防災頭巾は被るのに時間がかかったり、正しくつけられないこともあるので普段から、被る練習をしておきましょう。
不審者
①不審者が来たら
・園児を不審者方遠ざける場所を考える
・警察に通報する
・近隣に助けを求める
・刺激しすぎないように対処する
②避難する
・子どもたちをより安全な場所に避難させる
・パニックにならないように、保育者が落ち着いて対応する
・避難場所が部屋ならば、カーテンなどを閉めて見えないようにする
避難訓練の約束事
避難訓練のお約束として「おかしも」不審者での約束、「イカのおすし」を子どもたちに伝えて、
普段から意識できるようにしましょう。
お…おさない
は…はしらない
し…しゃべらない
も…もどらない
いか…いかない
の…のらない
お…大声を上げる
す…すぐに逃げる
し…知らせる
子どもたちへの伝え方も紹介していきたいと思います。
おさない
急いで逃げることは大切だけど、友だちを押してしまったらどうなるかな?
転んでしまうよね。転んでケガをしてしまったら、逃げ遅れてしまうので先生の話をよく聞いて歩いて避難しましょうね。
はしらない
これも走ったりしたら、床に落ちているものにつまずいて転んでしまいます。
何が落ちているかわからないので歩いて下をよく確認しながら避難しましょうね。
しゃべらない
お話ししていたら、先生の話が聞こえるかな?どこに逃げるのかわからなくなってしまうので、先生の話が聞こえるようにしましょうね。
もどらない
何か忘れ物をしてしまっても、みんなの命よりも大切なものはありません。
取りには戻らず、みんなが無事に逃げられるようにしましょうね。
いかない
知らない人にはついて行きません。
のらない
「家まで送っって上げるよ」と、声をかけられても知らない人の車には絶対に乗らないようにしましょう。
おおごえをだす
もしも無理矢理連れていかれそうになったら、大声おを出して助けを求めましょう。
すぐににげる
声をかけられたり、追いかけられそうになったら、すぐに逃げるようにしましょう。
しらせる
怖いことがあったり、見たりしたら、すぐにお家の人や、先生に教えてくださいね。
まとめ
避難訓練は、もしも災害が起こっても安全に落ち着いて避難するための大切な訓練です。
保育者の指示で子どもたちが行動するので、まずは保育者が落ち着いて指示を的確に行い、
子どもたちにも緊張感を持って訓練にのぞめるようにしましょう。
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