離乳食を進めていくと、手づかみ食べの時期に入るもののどう進めていけばいいか迷いますよね。
今回は手づかみ食べは、自分で食べはじめの一歩。
自分で食べ始めることのはじまりである手づかみ食べの発達について考えていきたいと思います。
離乳食がスタートするまで
この頃はまだミルクを飲んでいる時期ですが、この頃から離乳食を食べる準備が始まっているのです。
赤ちゃんは、おっぱいや、自分の手が口に触れると自然と口の中に入れて、吸う動作をします。
口でものの形や感触を確かめているのです。
吸うことしかできなかった舌もおもちゃや、手を口に入れていくうちに
食べ物を食べるという動きに少しづつ変わり、離乳食に向けての準備を始めています。
手づかみ食べを始めるサイン
・おすわりが安定し、食事用の椅子に一定の時間座っていられる
・歯ぐきで食べ物を噛もうとする
・乳歯が生え始める
と、されていますが、個人差が大きいので
手づかみをしていいか見極める必要があります。
早い子で8ヶ月、10ヶ月頃になると、食べ物という認識がありお皿を自分の方に引き寄せたりと
自分で食べようとする仕草が見られるので、手づかみしやすい食材を準備して見ましょう。
手づかみに適した食材は?
手づかみ食べで大切なことは「自分で食べられた」「食事が楽しい」と、思えるようになることです。
手づかみをスタートする頃の食材は、掴みやすいものや、口に入れたらすぐに甘味を感じられるもの(さつまいも・かぼちゃ)
などが子どもも食べやすいのでオススメです。^^
かたさは、フォークで潰せるくらいが目安です。
一口で食べられるように大きさも工夫してみてください。
自分で食べることに慣れていたら、食感を楽しめるような豆腐ハンバーグや、食パンなど
少し弾力のあるものも取り入れながら、いろいろな感触を楽しめるようになるといいですね。^^
ここで気をつけることは、Hana先生の子どもも、やっていたのですが、
次々に口に入れてつまらないように注意してくださいね…!!!
遊び食べをしていても手づかみ食べは必要なの?
・食べ物を床に落とす
・食器を投げる
・食べ物をぐちゃぐちゃにする
などの遊び食べをすると、大人は困ってしまいますよね。
ですが、これはごく自然は子どもにとっては大切な成長過程です。
遊んでいるように見えるかもしれませんが、五感を通して「これは柔らかい」「これは熱い」など、
全身で食を学んでいます。この体験から「この食べ物は〇〇だった」と、理解している段階なのです。
また、この頃は「やってたい」を行動に移す時期でもあるので
大人は大変かもしれませんが、長く続くものでもないのでできる範囲で見守って、一緒に共感していきましょう。^^
手づかみ食べをするメリット
①スプーンや箸の練習になる
手づかみ食べをしていくことで、指で食べ物を掴み、腕を動かして口へと運ぶ。
これを繰り返していくことで、手先が上手に使えるようになり、スプーンや箸を使う練習にもなっていきます。
箸を上手に持たせたいからと言って、小さい頃から持たせている家庭もあるかもしれませんが、
箸そのものトレーニングするよりも、箸を使う前に、手づかみ食べや、スプーンなど段階を踏見ながら、
今はどこの発達段階にいるのか見直して見るようにしましょう。
遠回りのようで実は1番近いかもしれません。^^
②自分の一口がわかるようになる
手づかみ食べは、「食べさせてもらう」から、「食べる」への変化でもあり、自分で口に運んでいくことによって、
口に入り切りきらなかったり、少ししかはいらなかったりといった経験を通して一口量を学んでいきます。
食べ物の感触を知る
そして、遊び食べの項目でも話したように、手づかみ食べをすることによって、食べ物の感触を知ります。
私たち大人は、食べ物や料理を見ただけで、大体の感触を感じ取ることができますが
子どもたちはイメージを持てない子がほとんどです。
実際に食材に触れて、柔らかいものを握ったら潰れたなどの経験から「そっと持とう」と、学んでいくのです。
まとめ
手づかみ食べは、次の段階に行く準備です。
お箸や、スプーンを上手に持たせようと指導しすぎると、食事が楽しくなくなってしまいます。
箸やスプーンを使いこなすためにも大切な過程です。
そして、手づかみ食べをするには、大人の余裕も大切になってきます。
ときには、食べ物をうまくつかめずにこぼしてしまったり、遊んでしまうこともあるかもしれませんが、
事前にそうなることを予測して床に新聞を敷くなど、余裕を持って進められるといいですね。
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