幼・保・小の連携が必要な理由と方法

保育

幼稚園や保育園と、小学校との連携が大切だとされている背景にはどんなことがあるのでしょうか?
小一プロブレムという言葉がありますがどのようなことなのかまとめていきたいと思います。

なぜ連携が必要なのか?

今の時代は、子供の数が減っていることで先生が子どもに対する対応が細やかになっていることで、
子どもたちの想いや、トラブルが起きたときにもより丁寧に対応していく必要が出てくるようになりました。

また、地域に子どもの集団が少なくなったことで異年齢で遊ぶ機会が少なくなっていることも子どもたちの中で
関わり方が分からないということも問題になっています。

そんな個々の情報を少しでも小学校と伝達していくことができれば子どもたち、
保護者の方もスムーズに小学校に行くことができるため連携が大切となっています。

小一プロブレムとは?

小一プロブレムとは

入学後の子どもが学校生活にうまく適応することができずに不安定な状態が続くことを小一プロブレムと呼んでいます。

幼稚園や、保育園ではたくさん遊んできたのが、小学校に行くと授業の45分間は座って先生の話を聞かなければいけないなど、
すぐに順応できるわけではないので年長になった頃から、少しずつ子どもたちに小学校へ向けての取り組みをして行くことで
スムーズに小学校に送り出すことができます。

小学校で大切にしていること、幼稚園や保育園で大切にしていることを
お互いに知ることでやって行くといいことが見えてくるはずです。

連携の方法とは?

連携の方法とは?

要録

幼稚園でも保育園でも1年の終わりに要録を書いているとおもいますが連携のための蔵鋒伝達としてとても大切な役割を果たしています。

小学校は、要録という形でほとんどの子どもの情報が伝わるため指導環境を整えたり、クラス編成に生かすことができます。

要録の記入のポイント

・その子の個性が見えるような具体的な行動をかく
・事実だけではなく、前後の行動や状況も伝える
・園生活でできるようになったこと、援助が必要なことをかく

連絡会

要録でも子供の様子をかいて提出するとはおもいますが、やはり直接話すとより伝わりますし、
質疑応答ができるので時間をとることができるならば直接連絡会として子どもの様子を伝えて行くといいでしょう。

気になる子の情報共有ポイント

・「なんとなく気になる」と感じた子のがいる場合には、その子の何が気になるのかをはっきりさせる
・お相談を受けられる専門家を見つけて、持続的な支援に向けてスタートする
・保護者とどんな風に関わってきたかを詳しく伝えていく

参観

授業参観や、保育参観などお互いに声をかけて積極的に先生同士が交流していく。
小学校の授業を見ることで、幼児期に必要な力を知ることができます。
参観後に、小学校側から、どんなことを身につけておくと入園がスムーズなのか、
また幼稚園側が大切にしてきたことが続けられているかなどを交流することも大切ですね。

幼稚園や保育園でもできる小学校に向けての取り組み

幼稚園や保育園でもできる小学校に向けての取り組み

1聴く力を伸ばそう

自分のことをたくさん話したい!伝えたい!と、思うのが幼児の姿です。
しかし、小学校に行くと、先生の話を聞くという時間が長くなります。

コミュニケーションは、人の話を聞いた上で自分の話をするというのが大切になっていきます。
小学校では、手をあげて発言するときに友だちの発言と関係あるのか、無関係なのかそれを
子どもたちが分かっているかを区別すること大事です。

その基礎を幼稚園や保育園のときから作っていけるといいですね。

例えば、外で砂遊びをしているときに、子供たちは口々に作ったものを言います。
そのときから、「何を作ったの?」「○○ちゃんもお山を作っていたね」「それおもしろいね」
などと、言葉による伝え合いをして行くことが小学校の授業に繋がって行くのです。

2鉛筆の持ち方を知ろう

2鉛筆の持ち方を知ろう

幼稚園や保育園でも就学に向けて文字を教えるところもあるみたいですが基本的には必要ありません。

小学校に行くと、1文字づつ丁寧に教えてくれるのでやっておかないといけないということはありませんが、
最近はドリルを使った学習をする縁も増えてきているようなのでそれを行う前に、持ち方を丁寧に伝えるようにしてください。

それよりも筆圧を強くするために、たくさん絵を描くのを楽しんだり、
手先を使った活動を入れたりと文字を教える前にできることをしましょう。

3座って話を聞こう

誕生日会や、お楽しみ会などで「みんなで座ってみようね」「おしゃべりをするのはやめようね」などと
座っていられる経験をさせているかと思います。「トイレは今のうちに行っておこうね」などもそうですが小学校では
45分間座っていなければいけません。

でも今から45分間は座って授業をします。と言われたら、小学校に行くのが嫌になってしまいます。
我慢させる指導ではなく、日頃の活動の中で経験をしっかりさせて小学校に送り出せるようにしましょう。

まとめ

幼稚園や保育園と、小学校との連携は、入学したときに子どもたちがスムーズに入学できるかどうか
とても大切な役割をしています。

日頃から連携をしていくことで、お互いが大切にしていることを共有することができるので
小学校に向けての取り組みで何を目的に活動していくのか、ねらいの設定の仕方など
より目を向けて計画することができますね。

子どもたち、保護者の方も安心して小学校へ送り出せるようにしていきたいものですね。

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